こんにちは。
ココロミル学院の工藤です。
今回は、[不登校状態の居場所選び]において、大切にしてほしい視点を書いていこうと思い
ます。
こちらも確認してください→塾によって苦しんでいる子どもたち
テーマは、選択肢は広がっているのか?ということです。
現在、不登校のお子様の居場所は増えています。
選択肢は広がっている
未だに充分だとは全く思いませんが、選択肢が広がっていることは事実だと思います。
適応指導教室やフリースクール、塾やオンライン家庭教師など様々な形態ができています。
しかし、その後の選択肢はどうでしょうか?
このブログでは、何度も書いていますが
その場の選択肢が広がっていても、
その後の選択肢が広がっていない環境では、ベストとは言えないと常々感じています。
では、選択肢が広がらない環境とは、どんな環境なのでしょうか?
選択肢が広がらない環境
これまで多数のご相談を受けながら、様々な居場所について考えてきました。
僕自身も学習支援や子ども食堂、サポート校のボランティアや塾など様々な居場所に関わってきた経験があります。
その中で感じる、選択肢が広がらない環境の特徴をお伝えします。
1.本当の意味で信頼関係が築けない
お子様の行為を全て許す環境とは、
お子様にとっては心地良いかもしれません。
しかし、それでは本当の信頼関係を築くことはできません。
必要な時には厳しく接することが可能な程に
お子様のココロに寄り添って、理解すると共に
信頼関係を築けて初めて、その後の進路を広げるお手伝いが出来ると感じます。
2.進学や勉強のプロでは無い
コミュニケーションや安心感を重視すると、
勉強などは疎かになりがちです。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
コミュニケーションが取れる。お子様と歳が近くて仲良くなれる。
そんな人物には、勉強や進学・受験に関するプロはいないのでしょうか?
僕はそんな事無いと思います。
安心・信頼できる人柄は最優先事項かと思いますが、
それと同等に、勉強や進学のプロであることも優先するべき項目です。
こちらもチェック→*お子様に誰が関わるのか?
3.塾などに来ることが目的
もちろん、塾等に通うことは大きなステップの1つです。
とても勇気のいることですし、成長だと思います。
しかし、塾などの教育機関もそれを目的にしてはいけないと思っています。
僕自身が最近お話を聞いた某塾では、
「塾に来れなくなることが一番怖いので、勉強を真剣したり、注意したりすることは難しい」とおっしゃっていました。
おっしゃっている内容はとてもよく分かりますが、教育機関としてそれを言い訳にしてはいけないとも感じます。
あくまでも、今後の選択肢が広がるためのベストは何か?を考えてくれる環境を選ぶべきかなと思います。
まとめ
まずは安心できる居場所を用意することは最も大切なことです。
ただ、一番伝えたいことは
居場所を提供することと、将来の選択肢を提供することは
二者択一の問題ではなく、同時並行で目指すべき課題だということです。
どちらも叶えてくれる、とても良い環境はあります。
それを選択して頂きたいのです。
直接のご相談は、以下の連絡先よりお願いします。
メール→kudo@kobetsushido-shibuya.com